子宮内膜症
子宮の内腔以外の場所にも子宮内膜が生育している病気。
病巣の発生部位と進行度によって異なる。
私の場合は月経痛、下腹痛（慢性骨盤痛）、腰痛、肛門痛、排便痛があります。
子宮腺筋症
子宮内膜症によって起こる疾患。
内膜の生育が子宮筋層に限局したものを、子宮腺筋症と呼びます。
月経時に子宮筋層の中に出血するため、子宮の筋肉がひきのばされたような状態になり強い痛みがある。
私の場合は子宮内膜の組織が子宮筋層の中に細かく点在しているようです。
子宮筋腫
子宮の筋肉に発生する良性の腫瘍。
私の場合は手術が必要なほどの大きさではないようですがいくつかあるようです。
卵巣嚢腫
卵巣に液状成分が溜まって腫れている状態。
卵巣腫瘍には良性と悪性がある。
私の場合は今の所良性で大きさは3センチ程度。
子宮体がん
子宮体部にできるがん。
【クラス1 異形成のないもの】
【クラス2 軽度異形成】
【クラス3a 中等度異形成】
【クラス3b 高度異形成】
【クラス4 上皮内癌】
【クラス5 浸潤癌】
私の場合はクラス３a 。
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下腹部の痛みは９年前から
元々生理痛はあったものの鎮痛剤を飲めば治る程度の痛みで生理痛なんてよくある事、病院へいくものでもないや〜と思っていました。
結婚してから数年、今から９年ほど前でしょうかいつもの生理痛よりもひどい痛みでうずくまって動けないような痛みに襲われました。
近くの総合病院へ行き検査とMRIを撮った結果は「卵巣の腫れ」。
一時的なものでしょうと痛み止めで処方されただけでした。
その時は病院の痛み止めがよく効いたのかすっかり良くなってしまい、その後も生理痛はあれど市販の鎮痛剤を飲めば治る程度でした。
今思うともしかしたらあの時点ですでに子宮内膜症は発症していたのかもしれません。
もちろん、その後ひどい痛みはなかったのでそうではなかったのかもしれませんが。。
救急外来へ駆け込む
ここ１，２年くらい前から生理痛はひどくなっていきました。経血量は多くもなければ少なくもなくといった状態でしたが生理の間隔が近い、生理終了後も痛みが続くなどの症状が出始めていました。
そして今年７月の生理終了後も下腹部の痛みが続いて鎮痛剤も効かずあまりの痛さに総合病院の救急外来に駆け込みました。
ちょうどその頃便秘もあり生理による痛みなのかはたまた便秘による痛みなのかとにかくふらふら状態で駆け込み受診。
担当医師は内科医。あまりに痛がる私を見て鎮痛剤でまずは痛みを和らげようと座薬を入れてもらい救急外来の処置ベットで休みました。
薬が効いたのか下腹部の痛みが楽になったのですが腰の痛みがあまり取れない。
座薬を入れたせいで腸の刺激になったのかすこし出ました。
その後も腰のだるさが少し残ったままだったのですが、お腹のレントゲンを撮って見ようということになり腹部レントゲンを撮りました。
結果は「腸に便がそれほどたまっている様子はありません。腰のだるさが取れないようだと内科（腸）というより婦人科で子宮の方を見てもらったほうがいいかもしれません。便の出もあまりよくないようですから腸の動きを良くする薬と痛み止めを処方しますから様子を見てください。症状が良くならない場合は婦人科受診をした方がいいでしょう。」と言われました。
その時は貰った薬で痛みは和らいでいきその後痛みがなくなってしまったので生理痛と便秘が重なってしまったせいだろうと思っていました。
その後８月の生理はほとんど痛みもなくあの痛みは何だったのだろうと？？？な状態のまま痛くないから大丈夫だろうと思っていました。
またしても激痛
そして、９月の生理。生理痛は相変わらずあったものの鎮痛剤でなんとか痛みが治まっていたのですが生理が終わっても痛みが取れません。
またしてもその頃同時期に便秘が重なっていました。
なぜか２ヶ月に一度ひどい生理通と便秘。。。
救急外来に駆け込んだ７月ほどではなかったのですがやはり下腹部と腰痛が治まらずついに婦人科を受診。
婦人科受診＝基本検査編＝
婦人科で今まで経過を説明すると「子宮内膜症の可能性がありますから検査してみましょう」との事で婦人科の検査を一通り受ける事になりました。
検査項目は「子宮頸がん」「子宮体がん」「CA125腫瘍マーカー検査」「クラミジア検査」「子宮筋腫」です。触診で卵巣の腫れも診てもらいました。
がんなどは後日検査結果が出るが筋腫があるようで卵巣も少し腫れているらしいとの事でした。
詳しい検査をするためMRIを撮ることになりました。この検査は受診したK婦人科ではできないので総合病院の婦人科を紹介され検査する事になりました。
婦人科受診＝MRI検査編＝
[MRI検査]……検査着（病院の寝巻きとほぼ同じ）に着替えます。
TVなどで見たことがあると思いますが、CT検査などと同じく台の上に寝て機械が動いて筒状の機械の中に入って画像を撮る方法です。機械の中は「ファンファン」というか甲高い耳障りな大きな音がするのでヘッドホンをして曲を流してもらいます。私の場合子宮と卵巣だったのでちょうどその部分が動かないように腹部に固定する台を置きベルトを巻きました。
途中で造影剤を腕に注入するのでその反対側の手に丸いものを握らされました。機械が動いて筒状の機械の中に入り撮影が開始されました。撮影中はなるべく動かないように静かにしていれば良かったので苦痛はありませんでした。
半分くらい撮影が終わった頃に一旦筒状の機械から出て（体はそのまま）今度は看護士さんが来て造影剤を腕に血管注入しました。血管注射と同じです。ごくまれにアレルギー反応が出るそうですが大丈夫でした。
そしてまた筒状の機械に入って撮影しました。時間にして40分程度で終わりました。特に苦痛も無く血管注射の針の抜き差しが痛かったくらいです。
婦人科受診＝結果編＝
「子宮頸がん」「貧血」「」は問題なしでした。
「子宮体がん」…クラス3aだそうです。がんの診断基準としてクラス１〜5まであります。
【クラス1 異形成のないもの】【クラス2 軽度異形成】【クラス3a中等度異形成】【クラス3b 高度異形成】【クラス4 上皮内癌】【クラス5 浸潤癌】だそうです。
子宮体がんは３b以上になると場合によっては手術、それ以上になるとがんなのでもちろん手術などが必要になってきます。私の場合は3aなのでこれから先進行するかどうかはわかりません。
「子宮内膜症」「子宮腺筋症」「卵巣嚢腫」も見つかりました。
これらは子宮内膜組織が子宮内の筋肉組織（子宮腺筋）と卵巣部分（卵巣嚢腫）に飛び火して生理のたびに増殖し腫れや痛みを起こすものです。卵巣の腫れは2〜3センチだそうです。
子宮内膜症（ 腺筋症と卵巣嚢腫）の方は治療法としてホルモン療法（薬で一定期間生理を止めるなど）と低用量ピルの服用があります。ホルモン療法は生理を止めるので更年期と同じ状態を作るので更年期障害のフルコースを味わう副作用がほぼもれなくついてくるようです。低用量ピルは避妊薬としてお聞きになった方もいるとおもいます。ピルは生理痛などに伴う病気の治療薬としても使われているそうです。副作用は吐き気、頭痛などは飲み始めに良くあるようです。その後は場合によっては血栓症や乳がん、子宮頸がんなどのリスクもあるそうです。
「子宮筋腫」も見つかりました。こちらは5センチサイズ。
卵巣の腫れと子宮筋腫の大きさとしては緊急手術が必要な大きさではないそうです。
子宮体がんの方は経過観察となりました。おそらく医師の考えている一定期間ごとに検査して経過を見るのだと思います。
今回私は低用量ピルでの治療となりました。このピルは28日用と21日用があり私の場合は28日用。飲んでいても生理は来ますが経血量が減るのでその分生理痛の軽減効果と子宮内膜症の増殖を抑える効果が期待されます。
治療編
マーベロン服用開始。ここからは日記形式で経過を時々書いていきたいと思います。
クリック→ 治療日記
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